国民的人気時代劇「暴れん坊将軍」が、17年ぶりに復活を果たしたのです。
テレビ朝日系で放送された「新・暴れん坊将軍」は、放送開始と同時にSNSで大きな話題を呼び、瞬く間に
トレンド1位に躍り出ました。
「暴れん坊将軍」とは
「暴れん坊将軍」は、1978年から2003年にかけて放送された人気時代劇シリーズです。
八代将軍・徳川吉宗が、貧乏旗本の三男坊・徳田新之助、通称”新さん”として庶民の暮らしに紛れ込み、
江戸にはびこる悪を斬る痛快時代劇として多くの視聴者を魅了してきました。
主演の松平健さんは、気さくな”新さん”と威厳あふれる吉宗を鮮やかなコントラストで演じ上げ、その演技力
と迫力満点の立ち回りで視聴者を魅了し続けてきました。
シリーズ12作のほか、スペシャル番組を含めた放送回数は実に832回。
同じ俳優が演じた単一ドラマとしては、「銭形平次」に次ぐ長寿番組となっています。
17年ぶりの復活
2025年1月4日、土曜日の夜9時。
「新・暴れん坊将軍」として、この国民的人気時代劇が17年ぶりに復活を果たしました。
新たな物語の舞台
今回の「新・暴れん坊将軍」は、吉宗の治世となってから二十有余年を経た江戸の町が舞台となります。
オリジナルシリーズでは若き将軍だった吉宗も、いよいよ還暦を控え、”世継ぎ問題”に直面することに
なります。
長年培ってきたシリーズの世界観や魅力はそのままに、後継問題に揺れる吉宗と江戸城内の人間模様、
さらには城下町で起こる陰謀渦巻く難事件を、新たなキャラクターと時代性を加えて描いていきます。
物語の展開
物語の舞台は、吉宗の治世となって二十有余年が経過した江戸の町。
将軍として成熟期を迎えた吉宗は、後継問題に直面していました。
吉宗には3人の息子がいましたが、嫡男・家重は病のため右腕が動かず、顔にもこわばりがあり、滑らかに
話すことができなかったため、城内には廃嫡を望む声も少なくありませんでした。
そんなある日久しぶりに貧乏旗本の三男坊”徳田新之助”として町に出た吉宗は材木商の娘・おきぬが人買い
にからまれているところに遭遇します。
すぐさま助けに入るのですがそのとき助太刀に現れたのが洋剣”レイピア”を左腕で華麗に操る謎の男でした。
吉宗は、商家の三男坊”徳長福太郎”を名乗るその男こそ、自身の長男・家重であることに気づきます。
右腕と顔に麻痺がある家重が洋剣を使いこなし流ちょうに江戸言葉を話すとはいったい彼に何が起きたのか。
やがて、吉宗と家重の間に横たわる深く切ない確執が思いもよらぬ波乱を生み、吉宗への復讐を企てる旗本
の陰謀、将軍の座を狙う尾張徳川家の野心さらには江戸の町で起こった不可解な女性連続殺人などさまざま
な事態が入り乱れ、大きなうねりとなって物語が展開していきます。
豪華キャスト陣
「新・暴れん坊将軍」には、豪華キャストがズラリ揃い踏みしています。
主要キャスト
- 松平健:八代将軍・徳川吉宗 / 徳田新之助役
- 西畑大吾(なにわ男子):嫡男・家重 / 徳長福太郎役
- GACKT:尾張藩主・徳川宗春役(特別出演)
その他の出演者
- 小澤征悦:本間要治郎役(吉宗に恨みを抱く旗本)
- 藤間爽子:おきぬ役(福太郎に好意を抱くヒロイン)
- 木村了:大岡忠光役(家重に仕える忠実な小姓)
- 駒木根葵汰:宗武役(吉宗の次男)
- 内藤秀一郎:蘭丸役(美男役者)
- 勝村政信:大岡忠相役(江戸南町奉行)
- 小野武彦:加納五郎左衛門役(”爺”こと御側御用取次)
- 高島礼子:おさい役(町火消し”め組”の女将)
- 生瀬勝久:辰五郎役(”め組”の頭)
制作陣
今回の「新・暴れん坊将軍」は、豪華な制作陣によって作り上げられています。
- 監督:三池崇史
- 脚本:大森美香
見どころ
松平健の変わらぬ魅力
17年ぶりの復活とは思えない、松平健さんのスピード感あふれる立ち回りは健在です”名君”吉宗と気さくな
新之助を鮮やかなコントラストで演じるオリジナルシリーズの醍醐味もしっかりと引き継がれています。
松平健さん自身も、「今回は今までにない親子愛や後継争いなども描かれ、大変内容の濃い、いい作品に
仕上がるのではと思っています。
また、三池崇史監督らしく、立ち回りシーンは今までとはタッチの違う撮影手法にチャレンジしているので、
私自身、出来上がりが楽しみで仕方がありません」とコメントしています。
新たな挑戦
嫡男・家重を演じる西畑大吾さんも、”家重”と”福太郎”という二面を巧みに表現するほか、利き手を封印して
左腕のみで戦う殺陣にも挑戦しています。
松平健さんと西畑大吾さんの共闘シーンにも注目です。
GACKTの特別出演
GACKTさんは、三池監督のラブコールに応え、約10年ぶりにドラマ出演を果たしました。
質素倹約の吉宗とは真逆の、派手好きで、将軍の座を虎視眈々と狙う尾張藩主・徳川宗春役で登場し、
圧倒的存在感で物語を盛り上げます。
新たなナレーション
長年、若山弦蔵さんが担当していたナレーションは、今回「北斗の拳」などで知られる千葉繁さんが引き継ぎ
ました。
物語の最後を締めくくる、「~と思う吉宗なのであった」の名フレーズが今回も登場するのかどうかも、
注目ポイントの一つです。
放送情報
「新・暴れん坊将軍」は、2025年1月4日(土)夜9時から、テレビ朝日系24局で放送されました。
視聴者の反応
放送開始と同時に、SNS上では大きな盛り上がりを見せました。
特にXでは、「新・暴れん坊将軍」がトレンド1位に躍り出たほか、「千葉繁さん」「日本酒タワー」などの関連
ワードもランクインしました。
視聴者からは、「マツケンサンバの人が戦ってる!」「時代劇おもろ」など、特に若い世代から興奮の声が
上がっています。
また、松平健さんの目力に注目が集まり、
「眼光だけで敵を下がらせてるの実質覇王色の覇気」「上様は覇王色の覇気まとってるね」
「人生ではじめて暴れん坊将軍をみてるけど、上様かっこいいな」「暴れん坊将軍、はじめて観る!
マツケン鋭い目、かっこいー!」といったコメントが寄せられています。
今後の展開
「新・暴れん坊将軍」の今後の展開については、まだ詳細が明らかになっていません。
しかし、松平健さんをはじめとする豪華キャスト陣、三池崇史監督や大森美香脚本家といった実力派クリ
エイターの参加そして17年ぶりの復活という話題性から今後も大きな注目を集めることは間違いないでしょう。
吉宗と息子たちの間に存在する親子の確執、そして絆がどのように描かれていくのか。
将軍の座を狙う尾張徳川家の野心や、江戸の町で起こった不可解な女性連続殺人事件の真相など、物語の展開
にも目が離せません。
また、オリジナルシリーズの名物だった「余の顔を見忘れたか」「成敗!」といった吉宗の決めゼリフが、
今回の新シリーズでどのように活かされるのかもファンにとっては大きな楽しみの一つとなっているようです。
まとめ
17年ぶりに復活を果たした「新・暴れん坊将軍」。
松平健さんの変わらぬ魅力はもちろん西畑大吾さんやGACKTさんといった新たな出演者の加入三池崇史監督
や大森美香脚本家といった実力派クリエイターの参加など、従来のファンはもちろん、新たな視聴者層の
獲得も期待できる作品となっています。
オリジナルシリーズの世界観や魅力を継承しつつ、新たな時代設定や人間ドラマを加えることで、より深み
のある物語が展開されることでしょう。
吉宗の世継ぎ問題を軸に親子の確執や絆江戸の町で起こる陰謀など、見どころ満載の「新・暴れん坊将軍」。
今後の展開にも大いに期待が高まります。
日本の時代劇の金字塔として長年愛され続けてきた「暴れん坊将軍」。
その魂を受け継ぎ新たな時代に適応した「新・暴れん坊将軍」がこれからどのような物語を紡いでいくのか。
令和の世に蘇った”上様”の活躍に、今後も目が離せません。